2-3年ほど前から話題になっており、ご存知の方も多いと思います。
珪藻土とは、藻類の一つである珪藻の化石が堆積することによって形成された地層のことで、主成分は二酸化ケイ素(SiO2)です。
天然にできた岩石です。
この特徴は、無数に見えない穴が開いていて、表面の水分を瞬時に吸収するものです。
その特性を利用して、一大ブームを巻き起こしたのが、珪藻土バスマットです。
入浴後の利用にぴったりマッチしました。
ある日、ふらふらとホームセンターへ行くと、珪藻土バスマットがディスプレイしてありました。
水をかけて、どのくらい吸収するのか、そのデモンストレーションしていたのです。
実際、水をかけてみると、みるみる乾燥していきます。数十秒もかからないくらい。
まるでマジックみたいな衝撃でした。
これはすごいと思い、すぐに珪藻土バスマットを購入しました。
値段も高くはありません。2000円しなかったと思います。
普通、バスマットは、人が使った後は濡れていて、当然朝まで乾きません。
二番目の人からは、なんとなく不快な感じがあるものです。
もちろん、風呂から濡れて出てくるので、そこまで不快ではありませんが、なんとなく感じるのです。
ところが、珪藻土マットに変えてからは、すぐに乾燥するので、不快感はありません。
バスタオルで体を拭き終わるころには、すでに足回りは乾いている状態です。
そのまま降りても床は濡れません。
すごいことです。
お手入れも簡単です。乾燥も基本必要ありません。
吸収が落ちたと感じたら、陰干しするくらいです。
洗うとかも必要ありません。
足で踏んだ感覚も、石の板なので、ヒンヤリしていて個人的には好みです。
まだの人は、ぜひ使ってみてください。
珪藻土マットにもピンからキリまであります。
値段も1000円そこそこから、1万円近くするものまであり、どれがいいのか迷うところです。
値段によって、水分の吸収率もちがうといった報告もあります。
ただ、吸収率が違ってくるのは、不純物が混じっているからです。
たとえばセメントとか、ほかの成分で珪藻土を補っている場合があります。おなじ大きさでも、混ぜ物をしていると当然吸収率が低くなります。粗悪品には注意が必要です。
もう一つの懸念は、アスベストが混合されている可能性が示唆されていることです。
中国産の粗悪品等にはアスベストが含まれているものもあるようです。
アスベストは肺がん等を引き起こす有害物質です。
国産のものではそういったことはないようですが、値段がやはり少し高めになります。
安くて、品質の確かなものを選ばないと、大変なことにもなりかねません。
かといって、4000円も5000円も出す必要はないと思います。
中国産もすべて悪いわけではありません。が、正確にはよくわからないため、メーカーの信頼度とか、口コミから判断するしかなさそうです。
なんとなく吸収率が悪いなあと感じたら、ほかの成分が含まれている可能性があります。
大変便利な珪藻土ですが、商品寿命は存在します。
理論上というか、理屈の上では半永久的なものです。
岩といっても土を固めたようなもので、無数の小孔から水分を吸収するのです。そして自然に蒸発させていきます。
水分は蒸発していくのですから、なくなれば当然また吸収できます。
しかし、滴り落ちる水滴は、厳密には純粋な水分だけではないため、徐々に吸収率が落ちたり、カビたりしてきます。
珪藻土は、吸着能も高く、不純物をろ過する機能も持っています。
そのろ過された不純物が、徐々に蓄積していくため、吸収能力が劣化していくのです。
石鹸かす等を落とすためには、たまに水で洗ったりします。
日陰干しする必要がありますが、ちょっと重いのが少しネックです。
手入れ不要だと思い、何か月も陰干ししないとカビが生えます。
カビた部分があれば、そこをやすりで削ったりすると、機能がまた復活します。
たしかに使えますが、しかし、それもやはり一時的でした。
やすりをかけてみましたが、かなり大変です。腕がかなり疲れます。
紙やすりの粗さは、300番台か400番台がおすすめとされています。触った感じがすべすべに感じるようです。
しかし、時間もかかります。効率を考えると、最初は100番台か200番台でやって、仕上げに400番がいいと思いますが、手が痛くなります。
まるで新品のようになるという方もいますが、買ったころの感動的な乾燥力は、なかなか戻りません。
個人的には、1年~2年くらいが買い替えの時期だと思います。
しかし、超絶便利なのは間違いありません。
バスマットを毎日洗わなくて済むし、経済的でもあります。
あなたも 毎日のバスマットの洗濯から解放されてみませんか?
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