釣りに行かなくなって 2年ほどたったころです。
子供も少し大きくなった、夏休み。
みんなで釣れる釣りに行きたいと言い出しました。
そうねえ。 たしかに 以前はまったく釣れなかったけど、釣れると楽しいだろうなあ。
子供達には、今のうちに そんな体験をさせたいなあ。
そう思ったから、いろいろまた調べ始めました。
とにかく、近くの港では釣れない。魚がいるのかさえわからない(疑心暗鬼です)。
釣り堀はどうだろう? ここなら 確実に魚はいる。
離島の海釣り公園? 魚が擦れていない気がする。
どちらがいいのか。
釣り堀なら魚はいるのは間違いない。 釣れるに違いないと思っていました。
でも 行ったことありません。
ホームページを見ると、子供が大きな魚を釣り上げている写真が掲載されています。
ブリとか、真鯛とか。 これこれ。 理想はこれなんだけどなあ。
しかし、ネットをいろいろ調べていくと、 必ずしも釣れるとは限らないとも書いてあります。
いろいろと作法というか、ルールもあるらしい。
釣れないポイント・釣れるポイントもあるらしく、場所の取り合いになったり。
それに、海上釣り堀の仕掛けもわかりません。まったく見当がつかない。
市販のセットを買うしかない。
あれこれ考えると、けっこう敷居が高そうです。
ずぶの素人だと、邪魔だと言われそう。
結局、釣り堀はやめにしました。もう少し慣れてから行こう。
夏休みだったので、近くの離島の海釣り公園に行くことにしました。
近くに海水浴場もあるところです。
離島なら魚影が濃そう。魚もスれていない気がする。ということは、騙されやすく、釣れやすいのでは。
今度はタックルは持参です。餌だけ現地で購入しました。とりあえず、釣り竿は3本あります。
1000円で借りてもいいけれど、仕掛けも今回はわかっています。
メインはサビキで、もう1本はルアー。 ウキ釣りも1本くらい出してみるつもりです。
サビキも仕掛け組むのが面倒だったので、400円くらいのセットを買っていきます。
ロッドケースにクーラーボックス。バッカン。仕掛けやバケツ等、釣り道具一式。海水浴セット。
大荷物をもって、フェリーで出かけました。
朝5時起きです。
釣り桟橋へ着くと、早速餌だけ購入し、先端へと急ぎます。
釣り人は数人です。先を争う必要はなさそうでした。
一番先端まで生きたいけれど、子供は大変だし、疲れるので、真ん中あたりに陣取ります。
さすがに 近くの港に比べると、海の水はきれいで、底までよく見えます。
いつも行く港は、緑色に濁っていて、底はまったく見えません。魚がいるのかさえ、手探りの状態でした。
海釣り公園では、小さな魚も泳いでいるのが上から見えます。
ここなら釣れそうだ。
期待が膨らみます。
いつもは一人で行くのですが、家族と行くときは自分はほとんど釣りができません。
仕掛けを準備したり、撒き餌を作ったり、アミエビを詰めたり。子供のサビキの手伝いをします。
釣ってもらうために、だいたい裏方に徹します。
準備万端。いよいよ ファミリーフィッシングデビューです。
(いままで デビューすらできていなかったから。)
撒き餌をすると、小さな魚の影が桟橋の真下からやってきて、サーっと帰っていきます。魚はたくさんいます。期待できそうです。
いよいよ、サビキの一投目投入。
きた?といいながら、子供が釣りあげます。
アジゴが数匹かかっています。
子供は、ちゃんとしたサビキの釣果は初めてです。
以前サビキをしたときは、子供は飽きてしまって、私が釣ってみたときに2-3匹かかったのでした。
針を外してやります。表情がとてもうれしそうです。
また、アミエビを詰めて、投入します。
入れるとすぐにアジゴがかかります。1匹の時もあれば、2-3匹の時も。
魚の引きの手ごたえをおもしろがっています。
ぶるぶるとした生体反応が、一番の醍醐味です。
こういう経験を、もっと早くさせてあげたかった。あれから2-3年も経ってしまっていたのだなあ。
しかし、いままで釣れなかったのがウソのように、簡単に釣れてくれます。
かごを落とすとすぐにかかります。
針を外して、クーラーボックスに入れるのが間に合わないくらい。
小学3年と、6年が交互に釣っています。ルアーを投げている時間はありません。
入れ食いとはこのことでしょうか。
しばらくはそのペースで釣れていましたが、そのうちやや落ちてきました。
撒き餌をしても、数が少なくなっています。でも そのときは、そこそこ釣れたからもういいかな。と言う感じでした。
撒き餌を続けていると、小さな魚に交じって、やや大きめの魚が数匹、桟橋からゆっくり出てきて、また帰っていきます。
アジゴの5倍くらいでしょうか。
じつは、せっかく離島まできたのだから、できれば大きな魚も釣りたい。
でも 仕掛けはサビキしか準備していません。
暑くなってきて、子供はすでに海水浴に行きたがっています。いまから追加で仕掛けを準備する気になりません。
あの魚は大きいから、ちょっとムリかなと思った時です。
6年生の子供があーっと声を上げます。
みると、そのうちの1匹がサビキの疑似餌に食いついたようです。エビも何もつけていない、サビキのあのケバケバの針にかかったのです。
ググぐっと引いていてあせっていたので、交代し、慎重に抜き上げました。釣り桟橋は高くて、7m以上あります。
外れるかなとも思ったのですが、一気に上まで持ってきました。しっかりかかっていたらしく、とれませんでした。何とか無事に確保したのです。
ヤズです。初の大物?(中物)ゲットです。足裏サイズ。
子供は でかい、でかいと喜んでいます。
それでも、良型のアジよりは小さめです。
結局、2時間弱くらいでアジゴ50匹以上、ヤズ1匹でした。
わざわざ離島まで来たのに、大人としてはわりに会いませんが、子供たちは大満足です。
やはり、魚がいるところでは、釣りは簡単なのでしょうか。
8月だったので、これ以上は危険と思い(子供が)、次の目的の海水浴場へ移動しました。
海水浴も込みなので、釣果はそこそこでいいのです。
魚釣りには、いろいろと考えさせられます。
釣れない時、二通りの考え方ができそうです。
ひとつは、次は釣れない場所じゃなく、釣れる場所へ出かける。そういう場所を開拓しておき、増やしていく努力をすること。
釣り場によって、場所によって全然違うことを体験しました。
釣れるところで釣りをする。これが一番です。
もうひとつは、釣れない状況で、いかに工夫して、釣れるようになるか。
魚が擦れていたり、警戒していても、ベテランになると、あれこれ手を変え品を変え、釣りあげることができます。
どんな状況でも、魚を釣る。これは釣り人の理想かもしれません。今のところ無理です。
もちろん はるか遠い目標です。
これからも、たのしく釣りをしていきましょう。
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